もう9月…と思っていたら
もう秋のお彼岸。
こどもの頃。
秋の到来は彼岸花が教えてくれた。
お彼岸は、近所のおばあちゃんが
小豆を煮る香りが教えてくれた。
その頃は和菓子よりも
ケーキやシュークリームや
洋菓子が魅力的だったけれども
黄な粉をまぶしたおはぎは好きだった。
春のお彼岸の「ぼたもち」と
秋のお彼岸の「おはぎ」。
どう見ても違いがわからないので、
近所のおばあちゃんに聞いてみた。
すると「同じものだよ」と。
春のお彼岸には牡丹の花が咲き
秋のお彼岸には萩の花が咲く。
季節の花と一緒に
彼岸にいる大切な人に喜んでもらおうと
そう呼ぶようになった…と。
それが定説かどうかは別として
こども心に素敵だな…と思った。
そして、今でもそう思う。