梅雨の頃

子供の頃の梅雨は
しとしとぴっちゃん…と
優しい雨が降っていた気がする。
 
今年は梅雨入りしてから何度も
真夏のような快晴とカンカン照り
かと思えば、台風のような雨。
 
数年前まで聞いたことのなかった
『線状降水帯』が発生し
身の危険を感じる勢いの雨。
そういえば台風も
夏の終わりに限らず
来れば必ず爪痕を残していく。
 
梅雨や台風は、つい最近まで
季節の風物詩だった気もする。
梅雨も台風も自然の恵みだから。
  
雷が鳴って梅雨があけて
本格的な夏が来る。
夏の終わりには台風が来て
一気に秋へと加速する。
そんな季節の変化は
いったいどこへ行ったのだろう。
 
地震も頻繁に起こり
東南海地震が近い将来起こるだろう。
 
地震に負けない頑丈な建物や
津波に負けない護岸工事や
その時に慌てないために
食料や生活必需品の備蓄も大切。
 
でも自然をコントロールしようとしたり
力に力で対抗しようとしたり
人間のそんな行動が
引き金のひとつになっていないだろうか。
 
古来から自然に感謝し共存してきた
そんな日本人の生活と精神は
どこにいったのだろう。
  
新しいものも素晴らしい。
生活は便利になり、
物質的に豊かになるかもしれない。
でもずっと培ってきた日本の精神は
崇高でとても素晴らしいものだと思う。
 
人間も自然の一部だということを
忘れていないだろうか。