ちょっと昔話

本棚の懐かしい本を開いて。ちょっと昔話です。
 
ワードネットは1995年に法人登記しましたが、その数年前に個人事務所としてスタートしました。まだPC98やワープロ全盛期。そしてMacが誕生した頃です。
 
Macの可愛いフォルムと、虹色のアップルマークに魅かれて購入したMacintoshSEは、とても仕事に使えるものではありませんでしたが、持っているだけ嬉しくワクワクしました。それがきっかけとなり、MacintoshⅡ導入から業務はデザイン寄りへとシフトし、何世代ものMacとのおつきあいが始まりました。
 
またその頃、富士通OASYSがWISWIG(What You See Is What You Get)対応となり、ワープロ専用機でのDTP業務も忙しくなり、仕事の幅が自然に広がっていきました。
 
今でこそリアルなイメージをモニターで見ながら作業ができますが、当時は仕上がりを想定してのコマンド入力や、横書表示で縦書文書を制作する作業だったりと、オペレーターは完成形をイメージしながら作業をしていました…ってピンとこないですよね?
 
その時代を知らない方には想像できないかと思いますが、横方向の画面の左から右が、縦書の上から下になるわけです。句読点なども、縦になることを想定し縦書用の「、」や「。」を入力しました。句読点などは、縦書用・横書用それぞれ別の文字が存在したのでかなり大変でした。その時代に仕事をしていたオペレーターは、自然に頭の中で最終形をイメージする訓練をされており、イメージして作ることには強かったように思います。
 
わかる人にしかわからないハードディスクが「1MG=1万円」の懐かしい時代のこと。