銀行

ここ数年事務所界隈でも
海外からの旅行客をよく見かける。
あちこちにビジネスホテルがあり
リノベーションされた町家・長屋
マンションを利用した民泊も多い。
 
オフィス街、長く続いた商業の町
そして生活の場所でもありつつ
大坂城と心斎橋界隈との間に位置し
熊野街道・暗越奈良街道を歩けば
色々な時代の歴史の重なりを
そこかしこに感じることができる。
  
残念なことに消防法上の問題で
長屋や町家が次々に取り壊され
ビルやマンションの建て直しもあり
どんどん町並みが変わっている。
 
変わったと言えば…銀行。
長堀通には銀行がたくさんあった。
厳密には「窓口のある銀行」
  
前事務所は「大和銀行」近くだった。
「りそな銀行」に名称変更された直後
3店舗が統合されて
口座はかなり離れた店舗に
勝手に引っ越してしまった。

そこでメイン口座を
「三井住友銀行」に変えた。 
数年前にここも統廃合となり
跡地はマンション建設中。
 
さすがに振込や移動はネットだが
会計上、通帳記帳が必要なので
残りページが無くなったら
「窓口のある店舗」のATMに
新通帳発行にいく。 
 
この数十年で銀行関係の雑用は
とっても便利になったが
情報をもらったり相談したり
そんなコミュニケーションがない。
銀行だけではなく何もかも
便利になってきたけれど
不便なアナログがすこし懐かしい。

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2025年10月1日
有限会社ワードネットは
30周年を迎えます。

阪神淡路大震災の年に設立し
いろいろな事がありましたが
多くの方に支えていただき
30周年を迎えることができました。
振り返ると感謝しかありません。
本当にありがとうございました。

これからも
どうぞよろしくお願いいたします。

WORDNET
代表取締役 市井利依

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デビュー

今年の夏は本当に暑かった。
いや、9月になっても
まだまだ過去形ではなく暑い。
 
外に出ると無意識に日陰をさがす。
大好きな通勤路もショートカット
地下鉄にあっさり乗ってしまう。

なんとなく町行く人を見ると
老若男女を問わず日傘をさしている。
長く生きてきたけど
今まで傘は雨の日だけのものだった。

8月の休日出勤の帰り道
地下鉄と私鉄の乗り換えで通る
デパートの「日傘コーナー」で
思わず立ち止まってしまった。

なんて軽い。なんて小さい。
これで晴雨両用?と感動。
「雨の日も使えるもんね」
…という言い訳が背中を押してくれた。
ついに「日傘デビュー」だ。

ところが買ったものの
電車を降りてバッグから取りだし
広げるのが面倒くさくて
太陽を浴びたまま突っ切っていた。
 
9月のある日の午後。
取引先へ西に向かって
駅から15分ほど歩く時に
やっと日傘デビューした。
結局、初めて使ったのは9月。
 
ちなみにデビューの語源は
フランス語の「début」
「dé-」(離れて)と「but」(目標)で
まだ目標に遠い状態のことで
つまり「物事の始まり」の意味。
もともとはビリヤードの
最初の一打の意味だったらしい。

使うと快適。
そんなに大層なコトだったのか?
もっと早く使えばよかった。