空堀の名残り

事務所に近い空堀商店街。
この地名の由来は「空堀」

「空堀」は堀の一種で
堀は地面を細長く掘った構造。
古くは弥生時代からあったらしく
戦国時代には城への敵の侵入を防ぐ為
各地の城で作られました。

大坂城をはじめ、城の堀というと
水をたたえた堀を想像しがち
でも「空堀」は水が枯れたのではなく
もともと水のない堀で別名「壕」とも。
 
大坂城の「空堀」は冬の陣の講和後に
本丸を残し二ノ丸以下の壕が埋められ
いまはもう残っていないけれど
その名残はあちこちに。

空堀界隈はもちろん
通勤路にはその名残が数多くあり
表通りに面した町家は一見平屋でも
坂や階段を降りて裏通りから見ると
空堀の斜面を利用したのか
立派な3階建だったりします。
 
ワクワクしながら階段を降りたり
裏道を歩いて違う坂道から登ったり
往時に想いを馳せながら歩くわけです。
  
狭い階段や坂を降りた先で
素敵なお店や町屋を見つけることも。
普通に歩けば20分の通勤路を
横道にそれながら1時間近くかけて
事務所まで歩く日もしばしば。
 
散策を楽しむ時間も想定して
朝は早めに家を出て
もちろん9時前には事務所に。

毎日の通勤もせっかく歩くなら
楽しまなきゃ損。