師走の街

いつも歩いている街並が
この時期はどこもクリスマス気分。
華やかなキラキラした飾り付けに
ついつい足を止めて眺めてしまう。
 
そういえば毎年この時期になると
亡き父がブツブツ言っていた。
「日本人はお盆だ、彼岸だと
 寺に行って仏に手を合わせる。
 そのくせに、ハロウィンだの
 クリスマスだのと浮足だって 
 七五三だ、年末年始だと
 神社にいく…ったく一貫性がない」

たしかにショッピングモールも駅も
クリスマスの翌朝には
みごとに正月の雰囲気になっていて
「春の海」が流れてたりする。
毎年わかっていてもびっくりする。

父の言うこともわからなくはない。
でもその季節ごとの演出は
気分があがるし、悪くないよね。
まぁ。堅苦しいことを言わずに
宗教や信仰の問題もおいといて
この時期を楽しめばよいのだと思う。
  
御堂筋のイルミネーションも始まり
あまりに綺麗で、車の渋滞も気にならない。
むしろ眺める時間が嬉しかったりする。
 
御堂筋を端から端まで
車でゆっくり走るのも素敵。
ゆっくりと歩くのも素敵。
 
御堂筋とは本当に長いおつきあい。
イルミネーションを見てると
色々なことが浮かんでくる。
「師走は忙しいから」と
駆け抜けてしまわずに
ちょっと立ち止まって
想い出に浸るのも悪くない。