桜は身近な花。
次々に咲く花は華やかだけれど
それでいて少し物悲しくもある。

どこにでもあるのに
開花を知らせるニュースまで。
ちょっと特別な花です。

桜の思い出は誰にも
ひとつやふたつあると思います。
毎年この季節に思い出す場面や
桜にまつわるエピソードを
お持ちではないですか?
 
こどもの頃
桜が満開になると、
役目を終えた花びらが
自宅近くの川を流れてきて
川面を桜色に染めました。
 
その桜がどこから流れて来るのか
どうしても知りたくて
友達と2人、満開の桜が続く川沿いを
自転車で遡ったことがあります。
 
どこまで走っても桜が満開で
その美しさは今も鮮明に覚えています。
このお話のオチは
両親からの大目玉ですが。
 
そのころ、自宅前の通りには
各家に一本ずつ桜の木があり
春になると桜の回廊になり、
ご近所集まってお花見も。
でもリノベーションや取り壊しで
今では通りの桜は2本だけ。 

この2本の桜、川沿いの桜、
近くの公園の桜も
いまでは大切な幼馴染です。
 
この季節。桜が咲くと
桜の木に声をかけます。
今年もまた会えて嬉しい…と。